2026年9月9日水曜日

 

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版は11月5日発売 世界の個人ブログ5人は「あの名作」をどう見ている?

2026年9月8日に配信された「ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8」で、Nintendo Switch 2版『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の発売日が2026年11月5日に決定しました。任天堂によると、グラフィックは全面的に作り直され、カットシーンのフルボイス化、キャラクター同士の会話追加、オーケストラ音源、カメラや移動操作の再構築なども行われます。1998年のNINTENDO64版を知っている人間からすると、これはかなり大きな作り直しです。

ゼルダの伝説 時のオカリナ Nintendo Switch 2
画像:任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』公式サイトより

まずは公式映像を。今回の発表では、単なる高解像度化ではなく、現代の3Dアクションとして遊びやすくするための手直しがかなり入っていることが分かります。

動画:任天堂公式「ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8」

世界の個人ブログでは『時のオカリナ』をどう語っているのか

『時のオカリナ』は発売から四半世紀以上が経っています。それでも世界の個人ブログを回ってみると、単に「昔の名作だった」で終わらず、自分の人生やゲーム観と結びつけて語っている人がかなりいます。今回は日本以外から5人を拾ってみました。

台湾系ブログサービスの「愛種花的熊」さん――最初は村から出られなかったのに、最後には涙を流すほど好きになった

台湾のブログサービスPIXNETで記事を書いている「愛種花的熊」さんは、高校生の頃に安くなっていたN64版『時のオカリナ』を購入したものの、最初は遊び方が分からず、コキリの森から出ることすらできなかったそうです。そこで攻略本を買い、読みながら進めるうちに一気に引き込まれ、暇さえあれば攻略本を開くほど夢中になったと振り返っています。

特に強く残ったのがオカリナの演奏で、ボタンを押して旋律を奏でることそのものに「自分で演奏している」感覚があったといいます。エンディングで「ゼルダの子守歌」を聴いたときには涙が出たそうで、画面の古さとは関係なく、内容と深さでは今でも満点級の作品だと評価しています。

元ブログ:愛種花的熊「初次踏入薩爾達的世界」

フランスのValentinさん――15歳で遊んだ『時のオカリナ』は「革命」だった

フランスの個人レトロゲームブログ「Link to the past」を運営するValentinさんは、『時のオカリナ』発売当時15歳。フランス版を待ちきれず、パリ近郊の店でUS版とアダプターを買ったほどのゼルダ好きです。

本人は当時を振り返って、まさに「革命だった」と表現しています。その後も『風のタクト』のためにゲームキューブを買い、『トワイライトプリンセス』に合わせてWiiを予約し、大型テレビまで購入。『時のオカリナ』が一本の好きなゲームにとどまらず、その後のゲーム人生やコレクションそのものの出発点になっているのが面白いところです。

元ブログ:Link to the past「Le Blog d’un Retrogamer」

カナダ・トロントのReid McCarterさん――これは子供の冒険ではなく「成長してしまうこと」の物語

トロントを拠点にするライターReid McCarterさんは、自身の個人サイト「Digital Love Child」で『時のオカリナ』を振り返り、子供の頃に感じた冒険心だけでなく、大人になってから読むと「子供時代から抜け出していくこと」そのものが作品に織り込まれていると書いています。

少年リンクと青年リンクという仕組みは単なるゲーム上のギミックではなく、時間が経つことで世界の見え方が変わり、かつて知っていた場所や人との関係まで変わってしまう。その感覚を、実際に自分が成長した後で遊び直すと別の意味で受け取れるというわけです。『時のオカリナ』が長く残る理由を、ゲームシステムではなく物語と人生の時間から見ているのが印象的でした。

元ブログ:Digital Love Child「Growing up with Ocarina of Time」

アメリカの作家Peter Tieryasさん――3D空間を動かす感覚そのものが自然だった

アメリカの作家Peter Tieryasさんは、自身のブログで『時のオカリナ』を再訪した際、1998年当時の作品が「3D空間でキャラクターを操作すること」を非常に直感的に成立させていた点を高く評価しています。現在の目で見ると当たり前に思えることでも、3Dゲームの作法そのものがまだ固まっていなかった時代に、それを自然な操作へ落とし込んだことの大きさは相当なものです。

またTieryasさんは、リンクが少年時代を飛び越えて青年になる構造を、成長物語としても読み解いています。故郷に戻っても昔と同じではいられない。国全体の重荷を背負う一方で、自分自身の失われた時間とも向き合う。アクションゲームとしての革新性だけではなく、成長と時間を重ねた物語として再評価しているのが興味深いです。

元ブログ:Peter Tieryas「Ocarina of Time Retrospective」

オーストラリアのSyndicate Y――「自分のゼルダTOP10には入らない」人でさえ、作品そのものは愛している

オーストラリアの個人ゲームブログ「Syndicate Y」には、少し違う角度の記事があります。筆者は『時のオカリナ』が好きだと明言しながらも、自分のゼルダ作品TOP10には入らないと書いています。

これは否定というより、後から多くのゼルダ作品を遊んだからこそ、自分の好みでは別の作品が上に来たという話です。発売当時の歴史的重要性と、2020年代の個人的な「いま遊ぶならどれが好きか」は同じではない。それでも記事全体からは、『時のオカリナ』が比較の基準になるほど大きな存在であることが伝わってきます。好きなシリーズだからこそ名作を絶対視せず、自分なりに順位を付ける。その距離感も、長く続いたシリーズならではでしょう。

元ブログ:Syndicate Y「Why Ocarina of Time isn’t in my top 10 Zelda’s」

国も世代も違うのに、結局みんな人生のどこかに『時オカ』が残っている

5人の文章を読んでいると、評価している場所はかなり違います。ゲームとしての完成度を見る人もいれば、音楽、成長物語、家族や青春の記憶として語る人もいる。それでも共通しているのは、『時のオカリナ』が単なる「昔の高得点ゲーム」として記憶されていないことです。

任天堂が今回、単純な移植ではなく、映像、操作、カメラ、音楽、会話まで大きく手を入れてSwitch 2で作り直すのも、この作品がまだ新しい世代へ渡せるだけの芯を持っているからでしょう。新しいプレイヤーが2026年版を最初の『時オカ』として遊び、そこからまた別の思い出を作ると考えると、40周年でこの作品を持ってきた意味はかなり大きいと思います。

自分はファミ通の記事を読んで、このゲームのためにNINTENDO64本体ごと買った

自分にも『時のオカリナ』には思い出があります。当時、ファミ通で大絶賛されているのを読んで、欲しくて仕方がなくなり、この一本のためにNINTENDO64本体ごと買いました。

後になって『Demon's Souls』や『Dark Souls』を遊んでから『時のオカリナ』を振り返ると、あの時代にこのゲームが提示していたもののすごさが、以前よりよく分かります。敵を注目し、相手との距離を測り、横へ回り込み、攻撃の隙を見て斬る。3D空間の中で「敵と向き合って戦う」ための操作や考え方が、すでにかなり完成された形で入っていました。

自分には、後の3Dアクション、特にソウル系へつながる遠い原点の一つにも見えます。もちろんゲームそのものは別物ですが、後世の作品を遊んでから戻ってみると、「これを1998年にやっていたのか」と改めて驚かされます。

NINTENDO64版をリアルタイムで遊んだ人にも、初めて触れる人にも、今回のSwitch 2版はかなり面白い一本になりそうです。

公式情報

任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』公式サイト
任天堂「ゼルダの伝説40周年 Direct 2026.9.8」

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