お台場の実物大ガンダムが撤去されたらしい。
自分も一度くらい実物を見に行きたいと思っていたので、これは普通に残念だった。
ガンダムそのものについては、昔ほど熱心ではない。
ここ20年くらいの作品になると、正直ほとんど分からない。
でも、巨大な兵器やメカの「実物を見たい」という気持ちは、たぶん今でも自分の中に残っている。
というのも、自分は以前『ガールズ&パンツァー』にハマった時、本物の戦車をどうしても見たくなって、海外まで行ったことがある。
それまで戦車に特別な興味があったわけではない。
知っていた戦車といえば、タイガー戦車。
あとは恐竜戦車。
……恐竜戦車は戦車なのか。
そんな程度だった。
ところが『ガルパン』を見ているうちに、戦車には国ごとの思想があり、時代ごとの事情があり、設計にも性格があることを知った。
そうなると今度は実物を見たくなる。
最初はベトナムへ行こうと考えていた。
最終的には環境や衛生面などを考えてタイへ変更し、そこで実際に戦車を見た。
もう細かい場所や車種はかなり忘れてしまったが、何か所かで何両も見た記憶がある。
実物の戦車はやはり面白かった。
自分はT-34やIV号戦車あたりが好きだ。
性能表を暗記しているような本格的な戦車マニアではない。
それでも、実際に目の前にすると「これが本当に走っていたのか」と妙に感動する。
考えてみれば、『ガルパン』はすごい作品だった。
戦車なんてほとんど知らなかった人間に、美少女アニメという入りやすい皮をかぶせて、いつの間にか戦車の深い世界まで連れて行ってしまった。
『ゆるキャン△』も似ている。
キャンプそのものに興味がなかった人間でも、キャラクターや物語から入って、道具や土地、食べ物、移動手段まで知りたくなる。
自分はこういう作品に弱い。
知識欲の入口を作ってくれる作品だ。
だから、お台場ガンダムの撤去を聞いて少し惜しいと思った。
巨大人型ロボットというものに昔ほど夢中ではなくても、「巨大な実物をこの目で見たい」という気持ちは別物なのだろう。
戦車を見るため海外まで行った人間なのだから、ガンダムも一度くらい見ておけばよかった。
なくなってから思うのだから、まったく勝手なものである。
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